カレッジダックと空飛ぶシュークリーム

 
これはシュークリーム
レモン味のママお手製シュークリーム
を口に含む。ぼくの喉に
会心の一撃。本当に美味しい。
いいかい?ぼくはダック。
ど阿呆なアヒルのダック。
くやしいことに、ぼくは飛べない。
でも、ママが言ってた。
奇怪な人間の世界の、シュークリームは
たまらなく、とろけるように美味しくて
お空を飛ぶように昇天するって
まちがいなく。
えーっと、なんの話をしてたかな。
廃校寸前の大学には、盲信者の教授がいて
ま早く逃げないと殺されちゃうから
Somewhere Over the RAinbow 
じゃあ、歌うよ?虹の向こうのどこか

WAy up high 
すごく高いところに

There's a land that I heard of 
五丁目の街場があって、私が聴いた人がそこに
いてのね
(終)

Once in a lullaby 
シュークリームのママの味で 
一回だけ、散っちゃうの。
じゃあ、空を飛ん
で北の大地へ逃げていこう。三日三晩飛び続けて、
えらい遠くへ来たような。北の大地は巨大な工事現場のようで
雷鳴轟く、モノトーンの大地に錆び付いた赤い風船のサーチライト。ぼくはここで生きていく。
意味わかった?わからないよね。
それじゃあ、頭文字だけ読んでみて。
 
 

 

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